導入事例 - 神戸新聞社

概要

神戸新聞社が運営する「神戸新聞NEXT」は、日本全国の多くの読者に向けて、兵庫県を中心とした地域ニュースや時事問題を配信する日本のニュースサイトです。2012年10月の開設以来、日々の暮らしに役立つ生活情報から、国内外の最新情報まで、旬のニュースをリアルタイムに取り上げています。 収益源としては広告掲載のみならず購読料もあるため、ユーザーエクスペリエンスを保護し、継続的に高品質でブランド性のある体験をユーザーに提供することが求められています。

課題

日本の新しい広告規制と、詐欺的なブランド広告を含む悪質な広告の流入により、神戸新聞社はサイトのユーザーや信頼できる広告パートナーとの関係が脅かされていました。 同社は以前から、ユーザーをサイトから遠ざけ、最終的に購読を中止させる原因となる不要な広告を特定していました。ただ、同社の社内チームには、すべての不要な広告を排除するためのリソースや技術が備わっていなかったため、直帰率やユーザー離脱の増加を抑えきれませんでした。不要な広告の対策として、これらの追跡、調査、すべてのSSPへの配信停止要請、アドサーバーでの不要な広告のブロックなど、独自の対策を手動で行っていました。
「これまでの手作業では、1件ごとに複数のツールやコミュニケーションチャネルを運用する必要があり、時間がかかって非効率でした。特定の悪質広告を配信したソースを検出した後、時間をかけてデマンドパートナーに問題を伝える必要がありましたが、それではパートナーが直ちに対策を講じたり、後で同様の広告が配信されなかったりすることを保証するものではありませんでした」

森實 来 様

デジタル推進局WEBマーケティング部

解決策

神戸新聞社はGeoEdgeのリアルタイムソリューションとの導入を開始し、日本のデジタル広告エコシステムで成功するために必要なコントロールと保護を即座に手に入れました。同社に代わってGeoEdgeが悪質広告をリアルタイムで検出・ブロックし、これまで手作業で行っていた広告ブロックのリソースを大幅に削減しました。

このシステムにより、同社の全ドメインで直ちに本番稼働しプログラマティック広告のチャンネルが広告掲載を始める前に、カスタマイズされたブロックルールを簡単に設定でき、保護することができるようになりました。しかも、これらはすべて一つのプラットフォームで実現されています。

「GeoEdgeのリアルタイムブロッキングサービスにより、広告に関する苦情を受けてから、バナーのクリエイティブや遷移先ページのドメインなどの広告の詳細を検出し、その広告が当社のエコシステム全体でブロックされるまでの時間が、数日から数分に短縮されました。さらに、AdWatch、コンテンツバーティカル(カテゴリブロック)、ドメインブロックなどのGeoEdgeのツールを使用することで、当社のコンテンツポリシーに準拠しないすべての広告を積極的にブロックすることができます」

「また、GeoEdgeを導入して以来、広告関連の問題がなくなっただけではなく、解約率や直帰率など、すべてのユーザーエンゲージメント指標が改善されました。GeoEdgeとのパートナーシップは、ユーザーエクスペリエンスの向上に大きく貢献しています」 (前述・森實様) 

成果

GeoEdgeのリアルタイムブロッキングサービスを導入して以来、神戸新聞社のチームが広告ブロックに費やす時間と労力は大幅に削減され、ユーザーからの苦情報告もなくなりました。この自動化された保護機能により、同社サイトのユーザーは悪質な広告や低品質な広告を見ることがなくなり、また同社サイトに広告を配信し低品質な広告と一緒に広告が表示されることを避けたい広告パートナーは、ブランドの毀損を防ぐことができるようになりました。

何よりも、GeoEdgeが広告品質プロセスを自動化したことで、同社のチームはリソースを節約し、ワークフローを合理化することができるようになりました。

神戸新聞社のチームは、ユーザーエクスペリエンスが保護されていることを認識し、あらゆるパートナーと容易に連携することができるようになりました。GeoEdgeの高度なカスタムツールにより、同社は2021年の薬機法改正を含む日本国内での規制への準拠を維持しています。また、GeoEdgeによるサイト保護は、ブランドの安全性を確保し、ポストクッキーの時代にも安全に広告を配信・閲覧できる環境を作るという神戸新聞社の使命を支えています。